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内観療法

内観療法とは、吉本伊信により、浄土真宗系の一部のグループで行われた「身調べ」という方法を元にして開発された修養法。単に「内観」、「内観法」あるいは「吉本内観法」とも呼ばれる。

精神療法・心理療法の効果も認められ、1960年代から精神医療現場に導入されるようになった。1978年には日本内観学会が発足している。

また、国際的な評価も得られており、1991年には第1回国際内観学会(International Naikan Association 略称INA)が東京で開催され、その後3年おきに大会が開かれて現在に至っている。

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内観療法の手順
病院で行われる場合と、民間の研修所で行われる場合があり、以下は標準的な研修所で行われている方法である。 父、母、きょうだいなど、自分の身近な人(時には自分の身体の一部)に対しての今までの関わりを、

してもらったこと
して返したこと
迷惑をかけたこと
の3つのテーマにそって繰り返し思い出す。

これにより自分や他者への理解・信頼が深まり、自己の存在価値・責任を自覚する事によって社会生活の改善につながると考えられる。

また場合によって「嘘と盗み」「養育費の計算」などのテーマが与えられることがある。特にアルコール依存症者には「酒代の計算」というテーマが与えられる。 また内観療法の種類は大きく分けて、内観道場で一週間篭って行う「集中内観」と、日常生活の中で1人で行う「日常内観」の2つになる。

集中内観では外界からの刺激が遮断された道場の中に、屏風で狭く仕切った空間を作り、その中で朝6時から夜9時まで続けて上のテーマについて内観していく。途中1~2時間ごとに訪れる面接者に対して、それまでに思い出した事を話す。それに対して面接者は共感的態度で耳を傾け、かつ必要最小限の返答で応える。その過程ではしばしば劇的な価値観の転換を伴うことがある。

病院での集中内観では(断食)絶食療法と併用されたり、森田療法と併用されることもある。また、アメリカのデイビッド・レイノルズは内観療法と森田療法の要素をとりれた新しい心理療法として「建設的生き方」(Constructive Living)を提唱している。

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内観療法の適用
不登校や非行など学校での問題、親子・夫婦間などの家族間の問題に効果が見られる。またアルコール依存・薬物依存や摂食障害、心身症、抑うつ、神経症など比較的広範な精神疾患に対する効果も報告されている。

しかし内観療法は本人の意欲に加え、しっかりした自我状態が必要なため、統合失調症や境界性人格障害などの適応については意見が分かれている。本人への適用が困難な場合、家族に内観してもらうことにより、病状の好転が見られるという報告もなされている。(家族内観)また、重度の鬱病の場合も自殺願望を高める可能性があるため、寛解期に行うなど慎重にしなければならない。


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外部リンク
内観のすすめ
内観の森

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