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ビンロウ(檳椰、be
ビンロウ(檳椰、betal palm / pinang)は、太平洋・アジアおよび東アフリカの一部で見られるヤシ科の植物。種子は嗜好品として、噛みタバコに似た使われ方をされ、ビンロウジ(檳椰子、areca nut / betal nut)という場合は通常この種子を指す。ペナン島の名の由来となった植物である。
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用途
檳椰子を噛むことはアジアの広い地域で行われている。檳椰子を細く切ったもの、あるいはすり潰したものを、キンマ(コショウ科の植物)の葉にくるみ、少量の石灰と一緒に噛む。場合によってはタバコを混ぜることもある。しばらく噛んでいると、アルカロイドを含む種子の成分と石灰、唾液の混ざった鮮やかな赤い汁が口中に溜まり、軽い興奮・酩酊感が得られる。赤い汁や、残った繊維質のものは飲み込まずに吐き出す。このため、檳椰子を売っている地域では路上のいたるところが赤く染まっており、外国人の観光客などは嫌悪感を持つことも多い。
また、檳椰子の粉は単独では歯磨剤や虫下しに使用される。漢方方剤では、女神散(にょしんさん)、九味檳榔湯(くみびんろうとう)などに配合される。また、日本薬局方にも記載されている。
成分
檳椰子にはアレコリン(arecoline)というアルカロイドが含まれており、タバコのニコチンと同様の作用(興奮、刺激、食欲の抑制など)を引き起こすとされる。石灰はこのアルカロイドをよく抽出するために加える。
檳椰子には依存性があり、また国際がん研究機関(IARC)はヒトに対して発ガン性を示すことを認めている。
習慣
檳椰子は古来から高級嗜好品として愛用されてきた。檳椰子とキンマは夫婦の象徴とされ、現在でもインドやベトナム、ミャンマーなどでは、結婚式に際して客に贈る風習がある。
しかし、近年では赤いつばを吐く行為が一部地域では嫌悪されつつあり、特に若者層では愛好者が減少しているところもある。
また、台湾では、露出度の高い服装をした若い女性(檳榔西施)が檳椰子を販売している光景が有名であったが、近年では風紀上の問題から規制が行われている。
参考文献
植松黎 著, 『毒草を食べてみた』, 文芸春秋, 2000. ISBN 4166600990
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