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抗血小板剤(こうけっ
抗血小板剤(こうけっしょうばんざい、Anti platelet agents)
目次
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概要
血小板の凝集を阻害することで主に白色血栓を作らないようにする。抗凝固剤がフィブリンの形成を阻止して、赤色血栓を阻害するのとは異なり、動脈硬化巣での血栓形成を防止する。トロンボキサンやプロスタグランディンに関与する薬剤と、cAMP濃度とカルシウムイオン濃度が血小板凝集に関係するのでその2つを標的とする薬剤の2つに大きく分けられる。さらに、血小板凝集に関わる受容体グリコプロテインIIb/IIIaを遮断する3つめの薬が開発されている。
薬理別の分類
トロンボキサンやプロスタグランディンに関係する薬剤
- COX-1阻害:アスピリンに代表される。血小板には核が無く、分化して7日間の血小板寿命のあいだには新たな蛋白が合成されない。COX-1(シクロオキシゲナーゼ)にアスピリンが結合し不可逆的に酵素を失活させるので、トロンボキサンA2(TXA2)が産生されず、血小板が凝集しない。アスピリンが少量であれば蛋白が補充される血管壁にはCOX-1は失活せず、COX-2も活性が保たれるので血管拡張作用や血小板凝集減弱作用のあるPGI3は、血管壁から供給される。以前は保険適応を認められていなかったが、脳梗塞と虚血性心疾患に処方が認められるようになった。
- プロスタグランディン製剤:経口可能なPG I 2 誘導体製剤やPG E1誘導体製剤のほか、静脈内投与される薬もあり、リポ化製剤は血栓に集まるので、点滴ではなく注射で投与することが出来る。リマプロストアルファテクスやベラプロストが経口剤としてある。
- 魚油:EPAやDHAなどは血小板凝集作用の弱いTXA3に代謝されるので結果として血管拡張と抗血小板作用を示す。高脂血症と閉塞性動脈硬化症に適応をもつ。
- トロンボキサン合成酵素阻害剤:血小板凝集を促進し血管を攣縮させるTXA2の合成酵素を阻害する。そうすると、器質がに供給されてPGI2の産生も増える。脳梗塞の急性期に点滴で投与するほか、クモ膜下出血に伴う血管攣縮にも適応がある。
cAMPやカルシウムイオン濃度に関係する薬
- チエノピリジン誘導体:ADPの血小板表面にある受容体を阻害すると血小板のカルシウムイオン濃度が上昇せずアデニル酸シクラーゼ活性が上昇し環状アデノシン一リン酸(cAMP)濃度が高くなり血小板凝集が妨げられる。GP IIb-IIIa 複合体の
活性化も抑制する。塩酸チクロピジンがあるが血小板減少症や肝障害を注意深く観察していく必要がある。副作用の少ないクロピドグレルが海外で販売されている。
- PDE3阻害:フォスフォジエステラーゼを阻害すると細胞内の環状アデノシン一リン酸濃度が上昇し、血小板が凝集しない。副作用として心拍数が増え、それを動悸と感じる場合がある。除脈の患者には有利に働く。シロスタゾールなどがある。
- 5−ヒスタミン受容体2拮抗剤:血小板に存在し、血栓ができるときに凝集を促進する、5-HT2受容体の拮抗剤。塩酸サルポグレラートがある。
GP IIb/IIIa
- GP IIb/IIIa阻害:血小板が凝集するときの細胞表面糖タンパクでvWFやフィブリノーゲンの受容体に作用する。日本ではまだ販売されていない。抗体のAbciximabと、阻害剤のEpifibatideやTirofibanがある。
関連項目
- 閉塞性動脈硬化症
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
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