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アスピリン(Aspi

アスピリンAspirin)とは、代表的な消炎鎮痛剤の一つで非ステロイド性抗炎症薬の代名詞とも言うべき薬剤。

ドイツのバイエル社が、一般名アセチルサリチル酸に対し付けた名前である。日本薬局方では、アスピリンが正式名称になっている。消炎、解熱、鎮痛作用や抗血小板作用を持つ。


目次

  • 1 歴史
  • 2 作用機序
  • 3 副作用
  • 4 参考文献

歴史

ヒポクラテスの時代には柳の木が解熱、鎮痛作用を持つ事が知られていた。

19世紀には柳の木からサリチル酸が分離された。その後、アスピリンの出現まではサリチル酸が解熱鎮痛薬として用いられた。しかし、サリチル酸には強い胃腸障害があった。1897年ドイツの化学会社バイエル社のフェリックス・ホフマンによりサリチル酸をアセチル化することで副作用の少ないアセチルサリチル酸が合成された。アスピリンは世界で初めて合成された医薬品である。1899年3月6日にバイエル社によってアスピリンは商標登録された。しかし、第一次世界大戦のドイツの敗戦で(大日本帝国を含む)連合国に商標は取り上げられた。

作用機序

アスピリンはシクロオキシゲナーゼ活性を阻害することでプロスタグランジンの産生を抑制する。炎症、発熱作用を持つプロスタグランジンが抑制される事で抗炎症作用、解熱作用を発現する。このときの用量は 330 mg 1日3回である。また、シクロオキシゲナーゼは血小板の作用に関係するトロンボキサンの合成にも関与している。アスピリンはトロンボキサン作用も抑制するため、抗血小板作用も有し、81-100 mg 1日1回の投与を抗血小板剤として行う事がある。

プロスタグランジンを発見しアスピリンの抗炎症作用のメカニズムを解明した薬理学者のジョン・ベイン(英国)、ベンクト・サムエルソン(スウェーデン)、スーネ・ベルクストローム(スウェーデン)の3人は1982年にノーベル医学生理学賞を受賞した。

副作用

胃障害が生じる可能性がある。イオン補足により胃細胞に取り込まれたアスピリンがプロスタグランジン生産を抑制し、結果胃酸分泌制御・胃粘膜保護も同時に抑制されるためである。また気管支喘息の素因を持つと気管支喘息の発作が誘発されることがあり、アスピリン喘息と呼ばれる喘息を生じ得る。風邪(特にインフルエンザや水痘)に感染した小児が使用すると、ライ症候群を起こすことがある。肝障害を伴った重篤な脳障害で死に至る危険があり、小児は服用するべきでない。小児の解熱鎮痛薬としては、アセトアミノフェンなどがある。

参考文献

Charles C. Mann(原著), Mark L. Plummer(原著), 『アスピリン企業戦争―薬の王様100年の軌跡』平沢 正夫 (翻訳),ダイヤモンド社 ; ISBN 4-47-886009-2

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